アプト・シンコーは皆様にお世話になっておりますプレカットの事業とロシアからの直輸入丸太や原板から最終製品を製材する事業が事業の両輪です。

優良で豊富な木材の検品のために極寒のシベリアに出張して参りましたので、簡単に報告させて頂きます。3月4日から12日までの9日間でした。

寒い、寒すぎる辛い出張でした。丸太の伐採は、日本でもそうですが冬場に行います。ましてやこれらの優良な木材が植生しているシベリアの大地はツンドラ地帯ですので、夏には凍土がとけてしまい仕事にならない訳です。だからこの時期の出張となります。

モスクワまで飛行機で約10時間のフライト、空港で5時間待ち、次にはモスクワから日本に向かってまた逆戻りでロシアの中央に位置するイルクーツクまで約5時間のフライト、また空港で約3時間半待ち、そしてそこからまた飛行機でウスチクートまで約1時間半。

 

そこはマイナス37度の世界。工場で丸太や原板の検品を30分するだけで、足の先から指先、顔が痛くなってきます。普通の人より顔が大きいことが原因なのか、すぐ痛くなります。「凍死」するってこの延長線上にあるんだと確かに「死」を意識する体験ゾーンです。

だからボルシチが旨い、ウオッカがほしくなる、ザギトワが秋田犬をほしがる、メドベーチェワがかわいい、シャラポアは美しい・・・だんだん主題からずれてきてしまいました。

さて本題ですが、この出張で私が感じたことを以下に羅列いたします。

・ロシアは石油も天然ガスも蓄積量は巨大ですが、同様に森林資源も巨大です。村から村に車で5時間6時間移動しますが、ほとんど風景が変わらず、うたた寝して目を覚ましても全く風景が変わりませんでした。アカ松、カラ松、エゾ松だけ。彼らはいざとなると自給できる強さを持っているんだろうな、と感じる次第です。

 

・ここでも中国の購買力を見せつけられます。イルクーツク州は年間1,500万立米の木材製品を輸出しますが実に900万立米は中国向けで、拡大する一方です。習近平氏が唱える「一帯一路」政策はすさまじく、多くの商品が高い価格で中国及びウズベキスタンに運ばれています。日本の存在価値が低下していることは事実かも知れません。

・経済は停滞しています。帰国後選挙が行われ、ご存じの通りプーチン氏が大統領に再選されましたが、実に四半世紀一人の人間が統治している国です。一人の人がどんなに優秀でもこの長きにわたり大国をリードするのは不自然ですよね。

・工場から出るバークやおがくずやチップなどの再利用は進んでいます。資源を無駄にしない、再生可能なエネルギーとして活用する姿勢は私たちの国より明らかに進んでいるといえます。見習わなくてはならない点だと思います。

これからも皆様にお伝えできることがありましたら、発信したいと思います。このような文章を書くことは慣れておらず、読みにくいところも多々ございますが、どうぞおつきあい下さいませ。