若葉の美しい季節、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。アプト・シンコー生産部の梶と申します。

 

 生産部では、常に精度の高い製品をお届け出来る様、昨今は機械設備及びメンテナンスに力を注いでおります。いままで以上に自社メンテナンスに注力することで、「機械故障時における修理時間の短縮」「機械の長期稼働」など、機械メーカーに修理を頼らない、トラブルに早期対応できる強い会社作りを目指しております!

 その為には自社メンテナンス力の強化を行うことが必要と考え、当社が採用するプレカット機械メーカーの国内最大手である宮川工機株式会社様の御担当者様を講師にお招きし、「プレカット加工機メンテナンス研修会」を開催して頂きました。
 弊社は今期の最重要テーマを「教育」と定めており、その一環として生産部メンバー全員参加による、工場生産を半日止めての研修会を行いました。生産を止めてでも学ぶべき大切な研修会だと会社の理解を得て実施しており、今回はその研修で学んだ内容、そしてその学びをどうお客様に返していくのかについて記載させて頂いております。
 お手すきの際にでも、ご一読いただけますと幸甚に存じます。

 

①経緯

 この研修を行う経緯となったのは複数の社員による改善提案と、上司との面談からいただいた意見がきっかけでした。今迄の弊社では、基本的な機械の操作、メンテナンス等の事しか学ばないままにて作業を行っており、本質的な機械保全と運用方法を体系的に学ぶ機会がなかったように思います。

 

 「このままではお客様方に対して精度の高い商品の提供、正確な納期を守る基本的な事がおろそかになるかもしれない。どうすれば工務店様に、より満足して頂けるかを学びたい。」と言う複数の社員の要望により、この研修会を開催致しました。

 

正しい機械能力の知識(各機械の説明)

 

まず、各加工機の性能について改めて教えていただきました。

弊社には、

・横架材加工機(土台、大引、桁、梁、母屋)

・柱加工機(管柱、通柱、小屋束)

・羽柄加工機(間柱、筋交、垂木、根太、破風)

・合板加工機(合板・面材)

・断熱材加工機

と大きくわけまして、この5種類の加工機で製造しております。

 

 生産部におきましては少しでも生産性を高めるための努力が必要で、その為に考えられる事は、大別しますと以下の2つになります。
①1日あたりの稼働時間を延ばす 
②1時間あたりの加工本数を増やす

 今回の研修会は②の「1時間あたりの加工本数を増やす」為に、作業員一人一人の基礎知識の向上、加工本数を増やす為の改善策の検討、機械をより長持ちさせる為のメンテナンス力を身に着けることが目的にあります。

 

 座学として、生産部メンバー全員を集めて宮川工機株式会社様の弊社担当である山本様に、機械の基礎知識、自社で所有している機械能力と最大スペック、1時間当たりの加工本数及び坪数、加工可能な材長、材高、材幅の最大寸法、最小寸法、そして機械価格を丁寧に説明いただきました。

 

加工機の性能を正確に理解することにより、

「この物件にはどのくらい生産時間がかかるなぁ」

「この物件は時間がかかるので、何日前から加工を開始しないといけないなぁ」

などの、おおよその計画がたてられる様になります。

 

 余談ですが、人は楽をしたい生き物です。私も例外ではなく、少しでも楽をできるように、「現在、手作業で行っている作業をなんとか加工機で出来るようにしてもらえないか?」という事を、こっそり山本様にお願いしておきました(笑)
 決して「楽をしたい!」という願望だけではなく、機械で行うことにより精度を上げる事に繋がるのではないかと考えての提案です。

 

プロのメンテナンス方法(メンテナンスの重要性)

 工場内で各加工機を実際に見ながらメンテナンス方法を教えていただきました。私達は日頃からグリス、油さし、刃物交換などメンテナンスを行いながら加工機を稼働しております。メンテナンスに関してはある程度の自信はあったのですが、やはりプロの目は違います。始まって数秒で、油圧オイルの劣化を指摘されました。

 また、プロの耳も違います。ある機械の稼働音を聴き、可動レールのグリスの量が少ないと指摘されました。細かな異常音、稼働音にも敏感であり少しの違和感にも気づかれ、私達には学ぶべき事が多かったです。

加工機が故障して生産が止まれば納期の遅れにつながり、工務店様にご迷惑をおかけすることになります。

知ったふりというのは怖いです。教わらなければ、機械が壊れかけていることに気がつかなかったかもしれません。

 私たちも、このプロの目、プロの耳になっていく事が大事だと痛感いたしました。ただ加工機を扱うだけではなく、メンテナンスのプロとなり、機械寿命を少しでも伸ばし、工務店様に安心な商品を御提供できるよう努めてまいります。

 

 

まとめ(学習の重要性)

 最後に宮川工機株式会社様の新商品の説明、機械故障時のより良い対処方法を教えてもらい、「プレカット加工機メンテナンス研修会」は終了致しました。講議を開催していただいた、宮川工機株式会社 山本様には心よりお礼申し上げます。この研修を経て、私達は工務店様の為に何ができるのかをあらためて考えなおし、

・工務店様に満足いただける為の更なる商品精度の追求

・お客様の納期を守る為に、トラブルを未然に防ぐメンテナンス力の向上

この2点をより高いレベルで実現してまいります。

 また、機械のメンテナンス以外でも材料置き場、完成品置き場などの動線の見直しなど、機械の加工機能力に頼らない生産性を上げる方法を学びなおし、改善するきっかけにもなりました。

 

 現在、アプト・シンコーは面接制度、改善提案制度の導入により、ボトムアップが進み、現場の社員の意見が上に通りやすい社風、文化が出来ています。ひとえに工務店様の黒子として、工務店様を支え続けるために、精度の高い商品、正確な納期を守るという事を守り、改善し続けていく事が重要であります。これからも自分達で考え、学び、実行できる様、努めてまいります。
 どうぞ今後ともアプト・シンコーを何卒宜しくお願い致します。

生産部 梶 晋平