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代行事業部とアプト・サポートステーションの実践活用術

代行事業部とアプト・サポートステーションの実践活用術

2025.06.05

  • アプト通信

申請業務の効率化と成約率向上を実現する現場サポートの最前線

初夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
6月に入り、さわやかな陽気の中にも徐々に梅雨の気配が感じられる今日この頃、建築・住宅業界では各種プロジェクトが本格始動する時期でもあります。

いよいよ4月1日から改正建築基準法が施行されましたが、それを避けるためか3月の新設住宅着工戸数が想像をはるかに超えたものとなりました。対前年比で富山県が233%、石川県に至ってはなんと272%でした。この後の反動減が恐ろしくなってきます。

そのような中、現場の設計・営業担当者が直面する共通の課題として、「業務の煩雑化」「技術的な不安」「人手不足による時間的制約」などが挙げられます。
こうした課題に対して、外部の専門チームとの連携により、業務の質とスピードを両立させる動きが加速しています。
今回のアプト通信では、当社の「代行事業部」と「アプト・サポートステーション」の実績と活用事例をご紹介し、これらのサポート体制がどのように現場の課題解決や成約支援に貢献しているかを具体的にご説明します。

 

■申請業務を確実・迅速にサポート「代行事業部」

 

設計者や営業担当者の業務負担が最も大きいとされるのが、各種申請業務です。
とくに「長期優良住宅」や「性能評価」「BELS」「確認申請」などは、技術的な理解と申請の正確さが求められる分野です。
代行事業部では、こうした煩雑かつ専門性の高い申請業務を熟練したスタッフが代行対応します。業務の標準化と申請品質の確保を両立し、お客様の業務効率を飛躍的に向上させています。

【直近10ヵ月の申請対応実績】
・長期優良住宅申請/性能評価申請:13件
・BELS申請:52件
・建築確認申請:19件

このような実績は、安定した対応力と業務処理スピードの裏付けでもあります。
結果として、社内リソースの節約だけでなく、申請ミスの防止・再提出の削減にもつながっています。

 

■許容応力度計算の専門家集団「アプト・サポートステーション」

 

一方、「アプト・サポートステーション」(以下ASS)は、許容応力度計算、性能表示計算に特化した技術チームとして、設計業務を支えています。
プランニングの初期段階から構造設計の相談に乗ることが可能で、早い段階で耐震性・構造バランスの課題を洗い出すことができます。

【主なサポート内容】
・プラン提案段階での構造アドバイス
・耐震等級取得を前提とした構造検討
・ラフプラン段階からの許容応力度計算、性能表示計算対応
・設計変更を最小限に抑えるための提案
・各種計算書類の作成

このような対応により、「後戻りの少ない設計フロー」や「お客様の営業サポートにつながる設計提案」が実現します。
ASSは、年間で60件以上の許容応力度計算に安定的して対応しており、技術の蓄積と柔軟な対応力が強みです。

 

■【事例紹介】構造を武器に契約を後押し

 

実際に以下のようなご相談をいただいた事例があります。
「現在、競合と争っている案件で、差別化の武器として“耐震等級3”を取得したい。今のプランのまま対応可能か検討したい」
ASSが初期プランに構造検討を加えた結果、大きな設計変更なしで許容応力度計算の耐震等級3が取得可能と判断。その情報を基にお客様が提案を行った結果、競合に打ち勝ち、契約を獲得されました。
これは、ASSがお客様の営業活動を強力に支える一例です。

■「構造×業務」の相乗効果で成果を最大化

代行事業部とASSは、それぞれ異なる専門性を持つ組織ですが、連携して活用することでより大きな成果を生み出すことができます。
たとえば、

・ASSがプラン段階で構造的な視点から設計をサポートし、耐震等級3を取得可能にする。
・その後の申請業務を代行事業部がスムーズに処理し、設計担当者の負担を最小限に抑える。

といった形で、「設計→構造→申請」の一連の業務が一気通貫で進められるため、時間短縮・品質向上・社内効率アップが同時に実現可能となります。

■信頼できる“外部ブレーン”として

2025年4月の法改正をきっかけに、設計・申請業務はより高度かつ複雑になっています。構造の信頼性、省エネ基準への適合、正確な申請書類の作成など、各分野での専門的な対応がこれまで以上に求められる時代です。
そんな今こそ、「外部ブレーン」をどう活用するか?が、業務効率と成果を左右する大きなカギとなります。

・代行事業部は、法改正対応を見据えた各種申請業務を迅速・確実に代行し、社内負担の軽減と品質の安定を実現。
・ASSは、構造設計の専門チームとして、設計初期段階から技術的な裏付けを提供し、安心・信頼を生む提案をサポート。

この2部門の連携により、お客様の設計・営業・申請の現場に「もう一人のプロフェッショナル」が加わるような感覚で、強力にサポートいたします。

外部ブレーン”としての私たちの力を、ぜひ御社の実務にご活用ください。

ASS駅長 岩瀧

代行事業部 横越