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みんなで立山登山!

みんなで立山登山!

2023.08.22

  • アプト通信

残暑厳しき折、皆さま方におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。夏の疲れが出やすい頃です。健康にはくれぐれもご留意くださいますようお願い申し上げます。

私たちアプト・シンコーは、国籍、年齢、性別、キャリアなど一人ひとりの多様性を重視し、「ダイバーシティ推進」に全力で取り組む企業でありますが、外国人社員にとって「社内外で働きやすい環境」を構築するため、仕事以外の「オフのフォロー」を重要視している企業でもあります。

今回の「アプト通信」では、先日行われた「外国人社員へのオフのフォロー」の一例をご紹介させていただきますので、ぜひお付き合いいただければ幸いに存じます。

【約束の立山登山!】

お盆休み前の8月5日(土)、日本人社員4名と、建築事業部のミャンマー人社員4名の計8名で、念願の立山登山に行ってまいりました。以前より、弊社副社長の猪爪とミャンマー人社員の間で、「せっかく富山に住んでいるんだから、いつかみんなで立山登山をしよう!」と約束が交わされており、この度、ついにその約束が果たされることになりました。それでは、当日のスケジュールとメンバー、登山の様子をご紹介いたします。

■登山コース:「室堂ターミナル」→「一ノ越」→「雄山山頂3003m」(往復コース)

■往復の歩行距離:5.2km

■往復の所要時間: 約4時間

■メンバー
リンアウンテツミョ(以上、建築事業部のミャンマー人社員4名)
猪爪(副社長)野手(生産部マイスター)北村(建築)岩瀧(設計)(以上、日本人社員4名)

 

AM 5:00【集合】
早朝5時にミャンマー人社員の社宅近くに集合しました。
今日の登山のメンバーは計8人。
1、2、3、4、5、6、7、・・あれ?1人足りない。
誰かいない・・
誰がいない・・?
岩瀧さんがいない!!!
・・そうです、岩瀧さんがいないではありませんか。(岩瀧さんは私です。筆者です。)
集合時間は朝の5時、嫌な予感しかしませんね。
慌てて野手さんが岩瀧さんに電話を掛けます。

■野手「岩瀧さん今どこ?あとどれくらいで着く?みんな待ってるよ?」
■岩瀧「◎$♪×△¥●&?#$・・」
■野手「は!?岩瀧さん!?」
■岩瀧「ブチッ、プー、プー、プー・・」

・・電話が切れました。
野手さんは岩瀧さんにもう一度電話を掛け、ようやく会話が成り立ちました。
(岩瀧さんはとりあえず電話を切って、頭の中を整理していたようです。)

野手さんと岩瀧さん、電話でなにやら話し合っています。
ほどなくして電話が終わり・・

■野手「岩瀧さん、現地に直接行くそうでーす!!」
・・では、7人で出発!!

AM 6:15【地鉄立山駅到着】
色々あって少し出発時間が遅れましたが、7人が無事に地鉄立山駅に到着しました。
あ、岩瀧さんも駅に着いたようです。

■リン「イワタキサ~ン、チコクシマシタネ~♪」
■岩瀧「ぐっ・・さすがリンさん、日本語がお上手・・。誰にその言葉教えてもらったの?」
■リン「イノツメサンニ、オシエテモライマ~シタ~♪♪」
■猪爪「笑笑笑!!!」



これでようやく8人がそろいました。
スタートからこれでは、不安しかありません。

AM 740【地鉄立山駅 出発(ケーブルカー)】

AM 820【美女平 出発(立山高原バス)】

AM 910【室堂ターミナル 到着】

【いざ、雄山山頂3003mへ!】

室堂ターミナル前の石碑で記念撮影をし、

8人でパーティーを組んで、さあ出発!!

さすがは若いミャンマー人社員たち。すいすい登っていきます。

この強靭な足腰と無尽蔵のスタミナで、真夏の建て方現場も難なくこなしています。

そしてこちらは、

猪爪 伊栄治!
御年61才!
「経営者たるもの常に健康でなくてはならぬ」と日々鍛錬に勤しんでおります。
鍛えられたその足腰で、ミャンマー人社員に負けず劣らず、すいすいと登っていきます。
本日のパーティーの殿を務めていただきました。

一方こちらは・・

野手 和明!
御年56才であります!

■野手「さー!みんな頑張って登ろう!」
■野手「ふーっ、みんな頑張ろー。」
■野手「・・みんな・・頑張れー・・」
■野手「ハァ、ハァ、・・頑張れ俺・・俺、頑張れ・・」
■猪爪「笑笑笑!!!」

【一の越で一休み♪】

【雄山山頂3003mに到着!】

ようやく雄山山頂(3003m)に到着しました。
みんな爽やかで良い笑顔です。

記念撮影をし、一休みしようとしていたその時、

■猪爪「岩瀧さん、まだ余裕そうだし、せっかくだから最後まで行っちゃいなよ!」
■岩瀧「えっ?いいんですか?」
■猪爪「時間は十分あるし、後で合流できれば良いから、あと2つ行って来たら?」
■岩瀧「はい!では行ってきます!後ほど合流しましょう!」
■猪爪「私たちは少し雄山で休憩してから室堂に戻るから、気を付けてね!」

【あと2つ】

雄山(おやま3003m)、大汝山(おおなんじやま3015m)、富士ノ折立(ふじのおりたて2999m)の三つの山頂を総称して、「立山」と呼びます。
「あと2つ」というのは、残りの「大汝山3015m」と「富士の折立2999m」を意味します。
かくして、岩瀧さんは雄山山頂を後にし、次の目標である「大汝山3015m」「富士の折立2999m」を1人目指すのであった。
※「朝の件」の罰ゲームではありません(笑)

「大汝山3015m」を登り切り、無事に最後の「富士の折立2999m」に到着しました!!

さて、みんなと合流するために下山するとしよう。
でもこのまま同じルートで雄山に戻るのもなー。
まだ時間あるしなー。

というわけで、立山をぐるっと一周するルートで帰ることにしました。
距離的には予定より3km~4km長くなりますが、まあ間に合うだろう。

「大走り」というガレた尾根を下り・・、

雷鳥沢キャンプ場を通って、もうすぐ室堂ターミナルだ・・

・・・ぜんっぜん間に合いませんでした!!

ようやくみんなとの合流場所の「室堂ターミナル」に着くかという時、

■野手「あー岩瀧さん、やっと電話に出た!もうバスが来たから先に帰るねー!」
■岩瀧「え!?あっ、ちょっ・・・お疲れ様でした!!」

その後、朝と同じ7人は高岡へと帰路につき、立山登山の疲れを癒すべく「懇親会」へと向かって行くのでした。

一方の岩瀧さんは、朝と同じく、1人で帰路についたのでした。
(懇親会は元々参加できませんでした (涙) )


♪懇親会は大盛り上がり♪

 

最初から最後まで色々あった今回の立山登山でしたが(ほぼ私のせいですが)、ミャンマー人社員をはじめ、本当にみんなの笑顔が絶えることがなく、素晴らしい思い出ができたと思っています。

ご承知とは思いますが、ミャンマーという国を取り巻く情勢は、日々深刻化しています。今回の旅のように、常に笑顔を絶やさず、明るく振る舞う彼らではありますが、故郷に残してきた大切なご家族やご友人のことは、1日たりとも忘れたことはないでしょう。心の根底には、私たちには想像もできないほどの不安や悲しみがあるはずです。

ミャンマー人社員の彼らに、
ほんの少しでも笑ってもらいたい。
ほんの一時でも悲しみを忘れてもらいたい。
そのために、私たちにできることはないか。
私たちにできることは、そう多くはないのかもしれません。
しかし、ほんの少しでも、彼らが想う「幸せ」への一助となれればと思い、
これからも全社員平等に、寄り添ってまいりたく思います。

私たちアプト・シンコーは、これからも日本人社員、外国人社員が一丸となり、お客様へのお役立ちのため、お客様の黒子として、業務に邁進する所存でございます。
まだまだ未熟な点も多々あるかと存じますが、今まで同様、今まで以上にご愛顧いただければ幸いでございますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

設計部 岩瀧